こんにちは、きゆです。今回は7月の下旬にしなの鉄道の通勤ライナー・しなのサンライズ号に乗車した際の記録を基にしなの鉄道の通勤ライナーについて紹介します。
この記事では乗車時の事から予約・料金・時刻表について記述しますので、最後までご覧ください。
しなのサンライズ・しなのサンセット号について
しなのサンライズ号は朝、しなのサンセット号は夜に運行されるしなの鉄道の通勤ライナーです。元々この列車が運行を開始したのは1989年。
しなの鉄道転換以前つまりJR東日本時代から軽井沢ー長野間で運行していました。
しなの鉄道に転換された1997年以降も、同様に乗車券の他に乗車整理券が必要なライナーとして運行しており、高い乗車率を誇っていました。
しかし2015年3月に座席指定制を廃止。ここから5年間は上田―長野間を無停車で走行する普通の快速となりました。
SR1系のデビュー
しかし2020年7月。しなの鉄道線初の新型車両としてSR1系がデビュー。
これによってSR1系を使用した通勤ライナーが復活しました。今はもちろん、乗車券の他に乗車整理券が必要です。
しなのサンライズ号は朝、しなのサンセット号は夜に運行されています。
乗車時の様子
ここからは乗車時の様子を紹介します。予約方法などを知りたい方は飛ばしても構いません。
乗車したのは7月28日です。私が乗るしなのサンライズ号は上田発7時30分。
まさに通勤ラッシュ真っただ中です。この写真は上田駅軽井沢方面のホームの様子。しなの鉄道は長野県内でも特に混雑が激しい路線で、朝晩は同社の最長編成となる6両での運行でラッシュに対応します。
出発
発車の1分前にやってきました。SR1系です。最終的には赤色の車両も製造されるようですが、7月から運行が開始したのは青色です。
乗車率ですが私の想像をはるかに超え、なんと満席です。
この混雑は運行開始して間もないからということも考えられますが、通勤ライナーには継続的に一定の通勤客がいるはずですから、しなの鉄道がよほどサービスの質を落とさない限り、この高い乗車率は維持されるでしょう。
先の到着した普通列車を待たせて出発です。次の長野駅まで30分の無停車時間が続きます。
車内
車内の様子はこんな感じ。今回は6両編成での運行ですが私は4号車に乗車。
赤いシートが特徴的でした。赤いシートを採用している車両はなかなかありませんから。
その他にも車両前後にモニターがあり、30分間沿線の観光地や、しなの鉄道からの注意喚起が流れていました。首都圏のように停車駅やニュースは流れていませんでした。
サービス
上の写真にも少し見えますが、Wi-Fiがありました。
通勤ライナーにはどこの路線もWi-Fiがあるのですごい驚いたわけではありませんが、地方の鉄道会社でWi-Fiが使えることを考えると、画期的なことだと感じます。Wi-Fiは [ShinanoRailway_Free_Wi-Fi]を選択しましょう。ログイン画面が現れます。
私はすっかり撮影を忘れていたのですが、トイレもあります。しなの鉄道は今まで汚水処理が難しいことや資金面の問題でトイレを設置した車両がほとんどありませんでしたが、新型車両導入を機に念願のトイレが設置されました。
トイレは2両に一つあります。バリアフリー対応です。
通勤ライナーであることや、一般の普通列車としても使われることを踏まえてなのか、テーブルはありませんでした。しかし座席の背面にコップホルダーがありますから、私はホームの自販機の購入したココアを入れておきました。
少し贅沢な(?)通勤時間を演出です。
乗車した感想
乗ってみて分かったのは速度を出しているのにとにかく静かだということ。
今までしなの鉄道の主力車両として活躍してきた115系は、速度を上げるとモーター音が車内に響き渡り、また車内の揺れも激しいものでした。
それに比べたらSR1系は大変静かで、パソコンのキーボード音ですら車内に響いてしまうくらいです。
長野に到着
もちろん戸倉や屋代、あの篠ノ井ですら通過します。そして長野到着3分前からアナウンスがかかります。乗換路線とそれなりに長い乗換案内が流れます。
上田ー長野間は40kmありますが、この区間を30分で走破しているので途中かなりの速度で走っていることをうかがえます。実際戸倉や屋代といった主要駅もかなりの速度で通過していました。
長野に到着。ここからこの列車は折り返し・戸倉行の普通列車になるようです。
乗りたいけれどどうしても通勤ライナーの時間に合わせられない!という方は普通列車を狙ってみるといいでしょう。
しなのサンライズ号・しなのサンセット号の時刻表
ここからは通勤ライナーの時刻表について紹介します。
まずはしなのサンライズ号です。
小諸ー上田間は各駅に停車し、この区間は、乗車券のみで乗車可能です。
駅名 | 時刻 |
小諸発 | 7:07 |
上田発 | 7:29 |
長野着 | 7:59 |
しなのサンセット号
駅名 | 2号(上田行) | 4号(上田行) | 1号(長野行) |
長野 | 18:25 | 19:48 | 19:35 |
上田 | 18:54 | 20:17 | 19:05 |
しなの鉄道公式サイトの時刻表もこちらからご覧ください。
料金
次に料金について。表にまとめてみました。
駅名 | 料金 | 運賃 |
小諸―上田間 | 無し | 410円 |
上田―長野間 | 300円 | 780円 |
小諸―長野間 | 300円 | 1180円 |
乗車券は窓口や券売機・又は定期券を使用しますが、乗車整理券はどう購入するのか次で紹介します。
予約
予約の方法は3つあります。WEB予約と駅・車内です。
WEB予約
しなの鉄道・SR1系のサイトページから予約サイトがありますので、そこをクリック。希望する座席を選んで、クレジットカード決済です。乗車時は切符の発行が不要で、チケットレスでの乗車です。
予約はこちらから→https://www.liner-yoyaku.shinanorailway.co.jp/home/index
駅での購入
小諸駅と上田駅で購入できます。上田駅の場合だと乗車券で改札を入り、右手に精算所があるのでそこから購入可能です。なお座席指定はできません。長野駅では今のところ販売されていませんから、次の方法で購入しましょう。
車内
最後に車内で購入可能です。この場合、乗車券で改札を通り、そのまま車内へ。
いつのタイミングか分かりませんが、必ず車掌さんが車内を巡回していますから、そこで購入を申し入れましょう。
売り切れ
売り切れを心配される方もいるかもしれません。どういうことかと言うと、一番早く購入できるWEBサイトからすべて座席が売り切れて車内や当日に駅で購入できないのではないかと。
しかし心配不要です。しなの鉄道はWEB予約・駅・車内で販売する座席を分けていますから、WEBの予約だけで座席が埋まることはあり得ません。
私はこの日、4号車に乗車しましたが、この日は4号車の座席を上田駅で販売する枠として確保していたのでしょう。