イレギュラーだった2020シーズンのJリーグもあと2試合で幕を降ろします。
1月1日の天皇杯決勝、延期された1月4日のルヴァンカップ決勝です。
特に、今年、圧倒的な強さでJ1を制した川崎フロンターレにとって、クラブ初となる天皇杯タイトル獲得、シーズン2冠のチャンスとなります。
本記事では、そんな強すぎる川崎フロンターレが、1年で更新したリーグ記録について紹介します。
※今記事で紹介する記録は、J1が現在のレギュレーションになった2005年以降のリーグ戦での最高記録です。
①最多連勝記録
多くの人の印象に残った記録は、間違いなく最多連勝記録でしょう。
開幕戦の鳥栖戦こそ引き分けでしたが、コロナ感染拡大中断明けの第2節鹿島戦から第11節C大阪戦まで、リーグ記録タイとなる10連勝。
次の名古屋戦で敗戦、神戸戦では引き分けますが、
中村憲剛の復帰戦となった第13節から第25節まで、リーグ記録を更新する12連勝を達成しました。
シーズンに10連勝を2度達成するクラブもリーグ初です。
②最多得点記録
川崎フロンターレが誇る爆発的な攻撃力。
リーグ34試合で奪ったゴール数は88。
今までの最多記録は、2006年に川崎が記録した84得点でした。1試合当たりの平均得点数は2.58。
3ゴール以上決めた試合は、34試合中19試合ありました。
シーズン後半は僅差で競り勝つ試合が多かったですが、シーズン前半は、3点以上決めた試合がほとんどでした。
③最多勝利試合数
得点が多ければ、当然勝った試合も多いものです。
川崎フロンターレが勝利した試合は34試合中26勝。
今までの最多記録は、名古屋(10年)・柏(11年)・広島(15年)・浦和(16年)が記録したシーズン23勝でした。
④最多勝ち点記録
また勝ち点数も83で、これも新記録です。今までの最多勝ち点は、広島(15年)・浦和(16年)が記録した勝ち点74ですから、大幅に更新しました。
⑤最少敗戦記録
川崎フロンターレが今シーズン敗戦したのは3試合。川崎が初優勝した2017年の4敗を下回りました。
ちなみに川崎に黒星を付けたのは名古屋・札幌・大分です。
⑥最多得失点差
得点と失点の差である得失点差は+57でした。今までの最多記録は15年の広島の+43です。
川崎が得点面だけでなく、失点の少なさもうかがえます。
⑦2位との勝ち点差
川崎はJ1リーグ最速となる4試合を残しての優勝を決めました。その後も4試合で勝ち点を8積み上げたため、2位・ガンバ大阪との勝ち点差は18まで開きました。
今までの記録は、これまた2018年に優勝した川崎が2位広島に勝ち点差12をつけたことでした。
⑧国内3大タイトルを4年連続で獲得
川崎の鬼木達監督は就任した2017年から国内3大タイトル(J1・ルヴァン・天皇杯)のいずれかを4年連続で獲得した初の日本人監督となりました。
これより前には、鹿島が2007~12年の6年間でタイトルを獲得し続けました。
⑨途中出場から2ゴール
8月15日の札幌戦で、途中交代でピッチに入った三笘薫と小林悠が、それぞれ2ゴールを挙げました。これにより、
「途中出場の2選手が複数得点」という記録を打ち立てました。結果この試合は川崎が6-1で勝利しました。
今年の川崎の選手層の厚さを知ることができます。
⑩同一クラブからベストイレブン最多選出
シーズン終了後に行われるJリーグアウォーズ。
今季のJ1ベストイレブンに、川崎から9人が選ばれました。
同一クラブからの最多選出です。
△川崎から選出された選手→チョン・ソンリョン(GK)・山根・谷口・ジェジェウ・登里(DF)・三笘・田中・守田・家長(MF)
⑪リーグ最速優勝
11月25日のG大阪戦勝利、川崎の4試合残しての優勝が決定。
これにより、J1最速優勝が決まりました。
2010年に名古屋が3試合を残しての最速優勝記録を更新しました。
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出典:JIJI.COM