日本国内には様々な銀行がありますが、これらは銀行の業務範囲や展開地域に応じて、いくつかの種類に区別されています。
その中でも本記事で解説するのは、メガバンクと地方銀行です。
両者の違いを漠然と分かっていても、どのような違いや、特徴があるのかははっきりと分からないですね。
本記事では、メガバンクと地方銀行の違い、特徴を見ていきます。
メガバンクとは
まずはメガバンクを見ていきましょう。
日本において、メガバンクの法的な定義はありませんが、一般的には名前の通りに巨大な収益や資産を有する銀行がメガバンクと呼ばれています。
たとえば辞書にはこのように記載されています。
複数の都市銀行が合併などをすることによって、巨大組織となった銀行。
出典:weibo辞書
日本のメガバンクといえば一般的に、三菱UFJ、三井住友、みずほの3つが挙げられており、「3大メガバンク」とも呼ばれます。
この3行はいずれも複数の銀行が合併を繰り返してできた歴史があり、またフィナンシャルグループという親会社を有して多岐にわたる金融サービスを展開しています。
そして営業地域を日本国内に留めるだけでなく、世界にも積極的に拡大しているのがメガバンクの特徴です。
バブル景気以前は「都銀13行」「大手20行」と呼ばれていたように、かつてはメガバンクに匹敵するレベルの銀行が数多くありました。
しかしバブル崩壊後に相次いだ銀行の破綻をきっかけに大銀行同士の合併や吸収が次々と行われて、今では「3大メガバンク」や、
ここに、りそな銀行と三井住友トラストホールディングスを加えて「大手5行」と呼ばれるように、数行の大手銀行が存在する状態となっています。
出典:ニュースイッチ
地方銀行とは
次は地方銀行について解説します。
辞書では次のように解説されています。
銀行本体の設立根拠が国内法に準拠する普通銀行を国内銀行とよび、そのなかでも、一般社団法人全国地方銀行協会の会員となっている、地域に営業地盤を置く銀行を地方銀行とよぶ(2020年3月時点で64行)。第一地方銀行、第一地銀、地銀Ⅰともよばれる。
出典:コトバンク
地方銀行には明確な定義があります。それが一般社団法人全国地方銀行協会の会員である銀行のことで、ここに所属する64行(2020年3月現在)を私たちは地方銀行と呼んでいます。
メガバンクと地方銀行にはどのような違いがあるのか?
①取引対象や営業地域
メガバンクと地方銀行では、取引対象や営業地域が異なります。
大企業のメインバンクを見てみるとお分かりいただけるように、メガバンクや大手銀行をメインバンクとしている企業が数多くあります。
また本社は東京や大阪などの大都市にあり、支店は全国中にあり、また海外への積極的な営業展開も行なっています。
一方の地方銀行の取引相手は主に、その銀行の地方にある中小企業です。
それは、地方銀行の基本理念が「地域と共に発展する銀行として利便性向上と活力ある地域社会を目指す」というものだからです。
また営業範囲も当然メガバンクほど広くはなく、本店のある県とその周辺地域に留まります。
八十二銀行の場合
私は長野県出身なので、長野県の地銀である八十二銀行を例に見ていきましょう。
八十二銀行が支店を設置している地域は、長野県内と新潟県、東京都、埼玉県、群馬県、愛知県、岐阜県、大阪府です。
そして海外支店として香港支店があります。
支店ではありませんが、上海とシンガポール、バンコクには駐在員事務所があるんですよ。
長野県外だけで21の支店がありますが、当然全国に支店を置いているメガバンクの店舗数には到底敵いません。
出典:小林玲子の善光寺表参道日記
②展開する事業規模
メガバンクと地方銀行では展開している事業規模も異なります。
金融業の様々なサービスを手広くやっているメガバンクに対して、地方銀行が展開する事業は手狭に見えます。
しかし地方銀行の手狭さは、顧客にきめ細やかなサービスを提供できる要因にもなります。
そのためメガバンクと地方銀行の特徴は一長一短。それぞれが自分の状況に合った銀行でサービスを受ける必要がありますね。
今後の銀行の見通し
今後の日本の銀行は、より厳しい状況に置かれる可能性があります。
特に地方銀行は、数十年にも及ぶ低金利政策の影響を強く受けてきた銀行が多く、同じ県内の銀行同士で統合、または自行の事業を補充すべく業務提携を結ぶなど、今までとは違った事業体制へとシフトする必要にも迫られています。(ダジャレではありません、すみません)
バブル崩壊以降、数多くあった都市銀行と大手銀行が吸収と合併を繰り返したように、地方銀行内でもこのような再編の流れが継続していくかもしれません。
アイキャッチ画像出典
出典:インタツアー
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