J2に松本山雅というクラブがあることは、Jリーグのファン・サポーターなら、知っている人も多いと思います。
松本山雅の最大の強みは言うまでもなくサポーターで、J2だろうとJ1だろうと、収容人数2万人のアルウィンに毎試合満員又はそれに近い観客が訪れ、特にJ1で戦った2015・2019年は「チケットが取れない」なんてこともよく起こりました(今年は別ですが)
今回フォーカスを当てるのは、「松本山雅の観客動員数」なのですが、その中でも「ナイターの試合の観客数」です。
ナイターの試合に見に来る人はどこから来ているのか
Jリーグでも、夏場や平日の試合は18時以降の「ナイター開催」になります。
平日の試合は夏場が多いですから、夏季の試合は100%夜にキックオフします。
そこで不思議なのが松本山雅のナイターホーム戦の観客数。
長野県は広いため、移動に時間がかかります。
その上本拠地の松本市の人口は24万人。
試合に見に来る人全てが松本市在住ではないので、一体試合後どうやって帰ってるのかが気になります。
アクセスが絶望的に悪い訳では無いが、正直周りには空港と公園しか無いのが、アルウィンである。
松本山雅のナイター試合の観客数
2019年はホーム17試合のうち、9試合が18時以降のキックオフとなった試合でした。
4月6日(土)19:00開始 vs神戸 観客数18831人(5位)
6月1日(土)18:00開始 vs清水 観客数16236人(14位)
6月15日(土)19:00開始 vs仙台 観客数14078人(17位)
6月29日(土)18:00開始 vsG大阪 観客数15690人(15位)
7月13日(土)18:00開始 vs磐田 観客数17188人(9位)
7月20日(土)18:00開始 vs広島 観客数14907人(16位)
8月18日(日)18:00開始 vs名古屋 観客数18311人(8位)
8月31日(土)19:00開始 vs大分 観客数16568人(12位)
10月18日(金)19:00開始 vs鹿島 観客数19479人(2位)
上記は19年のナイター開催されたホーム試合です。順位はホームゲーム17試合の観客数をランク付けしたものです。
ナイターは人が来にくい
ナイターでほとんど席が埋まったのは、鹿島戦と神戸戦ぐらいで、後の試合は順位付けたら二桁になるような試合ばかり。
これを見てもらえば、松本山雅のナイトゲームは人が来にくいんですよね。
日中なら空いてるけれど夜は家の事を見なければって人もいますから。
松本市周辺からじゃ人を集められない→だからといって遠方も無理
これで分かったのは、松本市周辺の市町村だけじゃ、人を集める余地がまだあるということ。それでは中信地方ではなく、他の地方から集める方法を探らなければいけません。
他の地方から見に来たら帰れない
これで衝撃の結果があります。松本市がある中信地方以外から来ると、試合終わって帰りにくくなります。
電車でなんとか帰れますが、松本駅や途中の乗り換え駅でかなり待たされたりして、スムーズにはできないのです。
JR東日本と共同して臨時列車の運行をやるべきでは
これこそJR東日本と共同で臨時列車の運行をするべきだと思います。
もし上田や南信地方であれば、乗り換えが必要なので、臨時で一本で帰れる快速とか走らせたら、新規観客の獲得を目指せるし、JRとしても乗客数増加につながってどっちも利点が働くと思います。
アルウィン収容率100%を目指して
去年のアルウィンの平均収容率は80%を越えて2位となりました。
つまりは2万人のキャパのうち、平均して16000人以上訪れていた計算になります。
アクセスの改善を行えば、収容率100%、毎試合チケット完売の状態に持っていく事も夢ではありません。
11月1日の山口戦の時のバックスタンド。また満員のアルウィンが見られる日を願って。