都営地下鉄大江戸線は、東京の地下鉄路線の中で最も運行距離が長いです。
千代田線を除いた11路線と接続しているため、利用したことある方も多いのではないでしょうか。
しかしその乗換路線の多さとは裏腹に欠点があります。それは「乗換に時間がかかる」ということです。
大江戸線は東京の地下鉄路線として12番目に開業したため、避けるべき既存の地下鉄路線や地下道路、構造物が数多くあり、結果として地下深く走らざる得ないことになりました。
東京都交通局12-600形 光が丘駅にて撮影
作者―Nyohoho https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Toei-subway12-600.jpg
例えば六本木駅は、地表から40mおよそ地下10階に相当する高さにホームがあり、この深さは全国の地下駅を見ても類を見ないことから時々メディアに取り上げられます。
大江戸線にはこのような駅がたくさんあるため、私も暑い中乗り換えルートを延々と歩かされたことが何度もあります。
しかし不便な駅がある中でも、少しでも楽に乗り換えできるよう、それでもまだ地上から浅かったり乗り換えに便利な駅を挙げたいと思います。
大江戸線は路線内の24駅で乗り換えが可能です。今回は練馬区光が丘から都庁前ー大門―汐留間の駅を紹介して、後編はまた近いうちに公開します。
練馬
まずは練馬区の中心駅である練馬です。練馬では西武池袋・有楽町線と乗り換えができます。池袋線は名前の通り池袋へ、有楽町線は練馬から地下に潜り他社線を経由して渋谷や横浜・豊洲へ直通します。
ホームは地下3階にあります。そのため1・2・4号車から降りればエスカレーターかエレベーターで改札口がある地下1階まで一本で行けますが、乗り換え先の西武線ホームは3階にあるのでそこからまた上に行く必要があります。
中井
新宿区落合にある中井駅は西武新宿線との乗換駅。ホームは地下4階にあります。1階まで出たら目の前には西武新宿線の踏切が見えます。
西武新宿線の所沢方面ホームへは1階まで上がり改札を入るとすぐ電車に乗れるのですが、新宿方面へは改札を入りまた跨線橋で線路をまたぐ必要があります。
東中野
JR総武線各駅停車と乗り換えができます。こちらもまた地下4階にホームがあります。地下1階の改札までは2つのエスカレーターを乗り継ぎ行けますが、JR線との乗り換えの最短経路となる地上への出入り口が遠いため、1階へ出るまでが少し長い印象です。
中野坂上
この駅では丸ノ内線と乗り換えができます。ただし乗り換えのルートが一本しかなく、B4F(大江戸線ホーム)→B2F→B1F→B2F(丸ノ内線ホーム)のような移動になります。2・3号車から降りれば地下2階までエレベーターで一本で行けます。
※都庁前について
大江戸線はよく山手線のような一周ぐるぐる回る環状線のように見られがちですが、実際はそのようなことはなく、写真のような「6の字型」の運行形態をとっています。
先ほど紹介した光が丘から都庁の最寄り駅である都庁前、そして国立競技場や六本木・浜松町・月島・両国・飯田橋を通りまた都庁前へ戻ります。
このような運行形態のため、例えば光が丘や練馬から飯田橋へ行きたい場合は都庁前で乗り換えが必要です。
大江戸線停車駅
東京都交通局
新宿
大江戸線の新宿駅は本当に遠いです。ホームが地下7階にあり、またこのホームは新宿駅の都庁口地下にあるので、「深い」と「遠い」が合わさって、長い乗り換え距離が生み出されました。
都営新宿線はこの路線と交差する上地下5階にあるので便利ですが、JR線や小田急・京王などの私鉄は不便一択。そこで利用してほしいのが新宿西口です。
この駅については後編で紹介します。
代々木
ホームは地下3階にあるので山手線や総武線は代々木での乗り換えがおすすめ。
4・5・8号車から降りれば目の前にエスカレーターやエレベーターがあります。
JR線はA1出口を探してそこから地上に出ましょう。
青山一丁目
ホームはB5階ですが、銀座線も半蔵門線も3本のエスカレーターで行けるので不便では無いでしょう。ここから渋谷や永田町・銀座・大手町・スカイツリーへ行くことができます。
六本木
前述したとおり地表から40m深いところにある六本木です。
地下5階に新宿方面のホーム、地下7階に両国方面のホームがあります。
ここでは日比谷線と乗り換えられますが、最低でも5つのエスカレーターやエレベーターを乗り継ぐ必要があります。
六本木駅大江戸線内回りホーム(1番のりば)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Toei-E23-Roppongi-station-platform1-20081210.jpg
GOXZ7
エレベーターは、8号車から降りたすぐそこにあるのですが、かなり不便なことにこれに乗ると日比谷線への乗り換えは一回地上を経由する必要があります。
ちなみに日比谷線では中目黒や霞が関・上野へ行けます。
麻布十番
ここでは目黒や飯田橋、東急目黒線を経由して神奈川県にも向かう南北線に乗り換えができます。
大江戸線ホームは地下6階。南北線へはB6F→B1F→B3Fのように移動します。
大江戸線の改札は地下4階にあり、地下1階へはエレベーターを使うことをおすすめします。一本で行けるからです。
大門
大門は浅草線・隣接する浜松町から山手線・京浜東北線・東京モノレールを使い、神奈川県・羽田空港・東京・埼玉・千葉の広範囲に移動できます。
ホームは地下5階にあります。浅草線ですが押上方面へは8号車・品川方面へは6号車から降りるのが最短ルートです。
浜松町へは1・4・5号車からエスカレーターを使い、B1・B2出口から地上へ出ましょう。
※羽田空港へは東京モノレールでも行けますが浅草線からも直通先に京急があることから羽田へ行けます。
大門 東京都交通局
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/stations/daimon.html 東京都交通局
汐留
ホームは地下3階にあります。汐留駅の正式な乗り換え路線となっているのはゆりかもめだけですが、連絡通路を介して接続する新橋駅についても記述します。
ゆりかもめへの乗り換えは、大江戸線5・6・8号車から降りて近くにあるエレベーター・エスカレーターに乗り7・9出口から出ましょう。
新橋駅へ行く際は、大江戸線ホーム1号車付近にあるエスカレーターを2本乗り継ぐと、左手に新橋駅に続く連絡通路が見えます。
さいごに
今回は大江戸線の乗り換えについて記事を書きました。
この記事は通勤はもちろんお出かけや東京観光の際にも参考にしていただけたら嬉しく思います。
さらに大江戸線は駅のデザインがかなり凝っていることも実は面白いところなんです。
時間がある時見てみると面白いですよ。