日本一使いやすい⁈ 高い埼玉高速鉄道が一気に安くなる一日乗車券を紹介

埼玉県には埼玉高速鉄道という鉄道路線がありますが、どれくらいの方がそれをご存じでしょうか。

川口市やさいたま市を通り、終点の浦和美園には埼玉スタジアム2002、イオンモールがあり、利用者は非常に多い路線ですが、運行距離の短さや都内の路線でないことを踏まえると、超有名とも言えないかもしれません。

そんな前話はさておき、今回の記事で取り上げるのはこの埼玉高速鉄道の一日乗車券です。

埼玉高速鉄道は決して運賃が安いとは言えず、お出かけのために普通運賃で乗車する人は特に、その割高感を強く感じるはず。私はレッズサポなのでかなりの頻度でこの路線に乗りますが、1駅しかない東川口ー浦和美園でさえ200円を超えるのでやはり高いと感じます。

そんな割高感を抹消してくれるのが、この一日乗車券です。

埼玉高速鉄道について

埼玉高速鉄道は、2001年に赤羽岩淵ー浦和美園間で開業した第三セクター鉄道です。

第三セクターというのはざっくり言えば、官民が共同出資して設立した企業のことです。

現在終点となっている浦和美園には、2002年にはサッカー日韓W杯の開催地となった埼玉スタジアムがあり、また沿線の鳩ヶ谷周辺は長らく住宅街として発展しながらも鉄道網がない少々不便な地域でもありました。

そんな中でこの路線が開業し、開業と同時に地下鉄南北線や東急電鉄との直通運転も行い、利便性は一気に向上しました。

最近話題にもなっていますが、埼玉高速鉄道は現在の終点である浦和美園から先、岩槻、蓮田までの延伸が予定されています。

国の旧運輸省の運輸審議会などでは2000年ごろ、「浦和美園から蓮田までの区間は、2015年までの開業が適当な路線」とされており、それに従えばすでに開業しているはずなのですが、現在はお察しの通り。

現在、岩槻延伸は2041年の予定という話ですが、本当に実現するでしょうか。

さいたま市、埼玉高速鉄道延伸の開業目標2041年 浦和美園ー岩槻 -日本経済新聞

浦和美園は現在2面2線のホーム構造となっていますが、実は床に覆われた線路が。将来を見越してのことでしょうか。

埼玉高速鉄道はとにかく高い!

ご存じの方も多いでしょうが、この路線はとにかく割高です。

りんかい線やつくばエクスプレス同様、東京の「高速鉄道」を冠する鉄道は、建設費の高騰や高規格路線といった事情を共有することもあり、基本的に運賃が高い傾向にありますが、埼玉高速鉄道もその一つ。

初乗り運賃は210円。他の首都圏の鉄道会社と比べると、どれだけ高いか一目瞭然です。

会社名初乗り運賃(紙のきっぷの運賃)
埼玉高速鉄道210円
京王電鉄140円
小田急電鉄140円
西武鉄道170円
JR東日本160円
京成電鉄150円
東急電鉄140円

※いずれも2026年3月14日現在の運賃

埼玉高速鉄道線の始まりから終わり、赤羽岩淵ー浦和美園(14.6km)間を乗り通すと480円。

以下の表は15kmくらい乗車した時の他社の運賃ですが、やはりこの路線の割高感が目立ちます。

15kmくらい乗るといくらかかる?

会社名運賃(紙のきっぷの運賃)
埼玉高速鉄道480円
京王電鉄280円(新宿ー調布、15.5km)
小田急電鉄270円(新宿ー登戸、15.2km)
西武鉄道290円(池袋ー保谷、14.1km)
JR東日本350円(東京ー川口、15.8km)
京成電鉄340円(京成上野ー江戸川、15.7km)
東急電鉄290円(渋谷ー綱島、15.8km)

※いずれも2026年3月14日現在の運賃

2026年3月14日に運賃改定をしたJR東日本は、今回の運賃値上げを経て、競合する私鉄と比較してさらに高くなる区間も目立ちます。そもそも運賃値上げ前からJRは決して首都圏の中で安い鉄道路線ではないのですが、それが霞んで見えるほど埼玉高速鉄道は高いですね。

埼玉高速鉄道に安く乗る方法は無いのか?

このように運賃が高い埼玉高速鉄道ですが、工夫すれば安くすることも可能です。

その方法の一つが、この記事のタイトルにもなっている「SR一日乗車券」にあります。

出典:埼玉高速鉄道

この「SR一日乗車券」は、埼玉高速鉄道全線が一日中乗り放題になる乗車券で、主に土休日と長期連休の平日を中心に発売されます。

2026年現在の発売日は、年間の土曜日、日曜日、祝日、埼玉県民の日となっている11月14日、12月30日から1月3日です。

発売箇所は、埼玉高速鉄道の赤羽岩淵駅以外の全駅です。

東京メトロの駅や赤羽岩淵駅から乗車する場合は、そのままいつも通り紙のきっぷやICカードで改札を通ってください。そして、埼玉高速鉄道線内の降車駅の改札で係員に、一日乗車券を購入したい旨を伝えれば、すでに乗車した赤羽岩淵から降車駅までの乗車履歴が取り消され、自動券売機で一日乗車券を購入させてもらえます。

これで問題ありません。

そしてこの乗車券の価格ですが、大人は580円、子どもが290円です。

先ほどの赤羽岩淵ー浦和美園間の普通運賃を覚えている方なら、これがいかに安いかお分かりでしょう。

浦和美園に用がある場合、この路線を往復で乗り通す人は非常に多いと思いますが、赤羽岩淵と浦和美園を往復するだけで、元が取れて、普通運賃よりも4割安く移動できるのです!

例えば元を取る条件にこんなことがあります。

元を取る方法普通運賃からの割引率
赤羽岩淵ー浦和美園間を往復約40%OFF
赤羽岩淵ー浦和美園間を片道利用する際、どこかで1回途中下車約15%OFF
初乗り運賃(210円)の区間を1.5往復約8%OFF

初乗り区間を3回乗るだけで元が取れるというのは、もはや運賃が高いのかこの一日乗車券がおかしいのか、よくわからなくなります。とにかくありがたいきっぷです。

お得なきっぷは他にも

埼玉高速鉄道から発売されているお得なきっぷはまだあります。

路線内の駅から赤羽岩淵までの往復運賃と東京メトロ一日乗車券がついた「SR東京メトロパス」、

イオンモール浦和美園のイオンシネマをお得に楽しめる「シネマきっぷ」、

沿線にある川口オートレース場をお得に楽しめる「SR往復割引乗車券」など。

そしてこれはお得なきっぷ扱いではありませんが、この路線は回数券の利用もおすすめ。

①サッカーで埼玉スタジアムにかなりの頻度で行く

②浦和美園のイオンによく行く

こういった方が利用すれば交通費を節約できる可能性があります。

これらのきっぷは、また後々記事にしたいと思います。

埼玉高速鉄道のお得なきっぷはこちらから!(埼玉高速鉄道の公式サイトに行きます)

埼玉高速鉄道を利用すれば、東京メトロ南北線、その先の東急線まで一本!