【サッカー】”あの選手”はレッドカードをもらったことあるのか?意外な過去を紹介

サッカーでレッドカードは、悪質なプレーをした選手や、2枚目のイエローカードをもらった選手に出されます。

珍しくはないものの、だからと言って全員に頻繁に出るカードではなく、また各選手のプレーの特徴も考慮すると、カードをもらいやすい選手とあまりもらわない選手がいることも事実です。

カードをよくもらう選手は話題になりますが、ではレッドカードをもらうイメージがない選手は、本当に今までカードをもらったことがないのか。数人の選手の「カード遍歴」を調べてみました。

ここで取り上げる選手について

大変身勝手ですが、「この選手がカードもらっているイメージないなあ…」「あの選手のプレーは荒くなくて、カードをもらわない方法を知っている」といった選手を独断で選びました。

そしてこの記事で重要なことは、「レッドカードをもらっているかどうか」ことと定義させていただき、従ってキャリアで何枚もらったかは必ずしも取り上げないこととします。ご了承ください。

1.ルカ・モドリッチ

2025年夏にレアル・マドリードを退団して、ACミランへと移籍したモドリッチ。40歳を過ぎた今でもクラブと代表の第一線でプレーしています。

モドリッチはプレーはもちろん人柄もあって、チームメイトや監督、クラブからの信頼は厚いのはもちろん、ここ数年ではアウェーの試合でも相手のサポーターからスタンディングオベーションを受けるなど、かつてのイニエスタを彷彿とさせる光景を何度も目にします。

果たしてそんなモドリッチがレッドカードをもらったことがあるのか、という話ですが、ありました。

これは2019年8月18日。マドリー時代のモドリッチがラ・リーガ開幕戦で、アウェーでセルタと対戦した時のことです。

チームが1点リードしていた56分、モドリッチが相手選手のデニス・スアレスにタックルを試みた時、アキレス腱を踏みつけてしまい、VARの結果、レッドカードが提示されました。モドリッチのことですから、その後はすぐにスアレスに謝罪をして事態を収拾できたわけですが、開幕戦でレッドが出たことを考えると、少し苦々しい始まりと言えるかもしれません。

ちなみにマドリーに在籍した13年間で、リーグ戦ではこの試合が最初で最後のレッドカードです。(リーグ戦以外では、2014年にスーペルコパでレッドカードをもらっています。)

出典:ロイター

「意図的じゃなかったのに…」“踏みつけ”で一発レッドのモドリッチ、判定に不満をこぼす -サッカーダイジェスト

2.トニ・クロース

モドリッチを取り上げたら、続けて紹介した選手が出てきます。トニ・クロースです。モドリッチと共に長年マドリーの中盤を支配し、2024年に惜しまれながら引退したクロース。

率直な物言いや辛辣な皮肉もあり、モドリッチとはまた違った特徴を持つ選手ですが、ピッチ上でのプレーは大変紳士的で、レッドカードを提示された瞬間をあまり目にしない選手です。

そんなトニクロースですが、レッドカードが提示されたことは、ありました。

2022年10月30日、クロースのいるマドリーは、リーグ戦でジローナと対戦しましたが、そこでクロースはキャリアで最初で最後なったレッドカードを提示されました。

まずこの試合では、55分にクロースが相手選手を転倒させてしまいイエローカードをもらいます。そして後半のアディショナルタイム、相手のカウンターを阻止しようと相手をブロックして2枚目のイエローカード。結果として退場となりました。当時、多くのメディアでは、「クロースがレッドをもらった」こと自体に驚くのはもちろん、「プロになって16年目にして初めてのレッド」という事実に驚く向きもありました。

レッドカードになりそうな辛辣なコメントを、度々SNS上で行うクロースですが、ピッチの上でのプレーは美しく、多くの人を魅了してくれました。

出典:ロイター

16年目の初レッドに思わずニヤリ…32歳クロースがプロキャリア753試合目で初の退場処分 -ゲキサカ

3.カゼミーロ

モドリッチ、クロース…ときたらもう1人だけ取り上げたい選手がいます。そう、カゼミーロです。

3連覇時代からマドリーの中盤を支え、4回のCL制覇の立役者となった、「黄金の中盤」の1人。

アンカーという立ち位置上、イエローカードをもらう瞬間はよく目にしましたが、それとは対照的にレッドカードはそれほど無いように感じられました。実際マドリーの在籍中、WOWOWの何かの特集で(なんの特集か思い出せませんでした。すみません…)、「カゼミーロがレッドをもらったことない」といった内容で紹介されていたことを、なんとなく記憶しています。

そんなカゼミーロですが、レッドカードをもらったことはあります

しかも最近ありました。

2025年9月のプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー戦。カゼミーロはユナイテッドの選手としてこの試合に出場しましたが、この試合ではカゼミーロが退場になったのみならず、記録に残る色々な出来事が起こりました。

・まず開始4分で、相手チェルシーのGKサンチェスが退場。これはチェルシーの選手として史上最速の退場でした。

・そしてGK退場やその後の選手負傷を受けてチェルシーは、なんと最初の20分で3人の交代枠を使用。これもリーグ史上初の出来事でした。

・そして本題です。実はカゼミーロはこの試合でゴールを決めていたのですが、「前半でゴールして退場した」のはマンUの選手として初で、リーグ全体でも同じ事例は10年以上前に遡るそうです。

・前半のうちに両チームから退場者が出たのは、リーグ全体では十数年ぶりに起きたことです。

・前半のうち複数の退場者、複数の得点、複数の交代が起きたのはリーグ史上これが初めてだったそうです。

カゼミーロはこうした珍記録ずくしの試合の主人公のようになってしまったわけですが、それにしてもこうした細かい統計をとっているメディアや機関の目の付け所にも、感心させられます。

4.エンゴロ・カンテ

ピッチでは無尽蔵のスタミナでチームに貢献し、また自チームのファン、相手チームのファン問わずに非常に人気が高いカンテ。

中盤で相手のボールを刈り取る機会も試合中は非常に多いながら、こうした人柄の影響もあってか、個人的にはラフプレーやレッドとは縁がないという印象です。

カンテはレッドカードを…もらったことありました。最近の例は2024年にありました。

ここ数年はサウジアラビアのアル・イテハドでプレーしていたカンテは、2024年3月のACLの試合でレッドカードをもらってしまいます。

このアル・ヒラルとの試合で66分、相手選手のクリバリの足首に足裏を見せるプレーをしてしまい、VARの結果、一発退場の判定になりました。

この退場はカンテにとって自身のプロキャリアで2回目の退場のようで、最初のレッドは2014年まで遡ります。

中盤で綺麗にボールを奪っていくカンテですが、まさか2回目のレッドは元同僚への守備がきっかけとなりました。(カンテとクリバリは2022-23にチェルシーで同僚。)

5.カカ

「ブラジルの貴公子」と呼ばれ、ピッチ上ではクリーンで紳士的、それでいて高速ドリブルで一流のディフェンダーを抜き去ってきたカカ。

ピッチ上での振る舞いからしてレッドカードとは無縁のサッカー人生を歩んだかのように見えますが、実際は数枚もらったことあります。

多く人の記憶に残っているのが、2010年南アフリカW杯での退場ではないでしょうか。

グループリーグ ブラジル対コートジボワールの試合で、85分にカカは相手のファールに苛立ちボールを投げつけてしまい、それで1枚目のイエローカードをもらってしまいます。

そのわずか3分後、今度はコートジボワールのケイタに対して腕を振って守備をしてしまい2枚目のイエローカードで退場となってしまいました。

ケイタの演技に見えるという向きもありそうですが、不運にもW杯の舞台で1試合出場停止になる結果になりました。

3分間で2枚の警告、カカが痛恨の退場 -ゲキサカ

ちなみにカカはアメリカのMLS、オーランド・シティ在籍中の2017年にもレッドカードをもらっています。

しかしこのカード、レッドが果たして妥当なのか議論を呼ぶものでもあり、まだ黎明期にあったVAR運用の課題を示す一例とも言えるでしょう。

出典:ロイター

6.ベンゼマ

34歳でバロンドールを受賞し、2023年までレアル・マドリードでプレーしたベンゼマ。

ピッチ外では恐喝の騒動があったりと決して静かとは言えない環境でもありますが、レッドカードをもらっている光景は想像しにくいというファンも多いのではないですか。

実際にベンゼマは、レッドカードをもらったことがないのです。2026年2月現在今でもそうです。

出典:ロイター

7.イニエスタ

続いてイニエスタ。レッドカードのイメージないですよね。

正解です。2002年にトップチームに招集されて2024年に引退するまで、一度もレッドカードをもらっていません。

MFというポジション、バルセロナという自分たちが主導権を握れる試合が多いチームという要因もあるでしょうが、レッドゼロはやはり本人の意識や努力の結果に他ならないでしょう。

実際バルセロナにいても、例えばマドリーとのエル・クラシコで乱闘になれば、それをどっちが始めたかに関係なく、不運にカードをもらう可能性は高いですね。しかしその中でもイニエスタは、乱闘が起きても両チームの間に入って止めようとすることが多く、こうした行動もカードを回避する結果に繋がっているのでしょう。

出典:ロイター

まとめ

今回は「あの選手はレッドカードをもらったことがあるのか」というテーマで、私が個人的に「レッドもらったことなさそう」と感じた選手を独断と偏見で取り上げて記事にしました。

他にもレッドカードをプロキャリアでもらったことがない選手は数人います。

例えばレアル・マドリードなどでプレーしたラウール・ゴンザレス。

他にも名古屋グランパスでもプレーしたリネカーは、レッドどころかイエローすらもらったことないという驚異的な記録を持っています。

VARの導入で、以前なら見逃されるかレッドじゃないと判断されたプレーが、レッドカードに該当することも多いでしょう。この環境の中、今度はどういう選手が「レッドゼロ」を貫くのか、注目です。

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出典:ロイター