トッテナムは降格を避けられないのか。過去のプレミアリーグの勝ち点から検証しよう。
ヨーロッパの2025-26シーズンのサッカーリーグは、あと2ヶ月程度で終わりとなります。
優勝争い、残留争いが構成されつつあり、その一方で圧倒的な実力差で優勝、降格となりうるクラブも現れている、そんな段階にあります。
その中で、「残留か、降格か。」が一番注目されているのは、やはりトッテナム・ホットスパーでしょうか。
「BIG6」の一角が降格するということは言うまでもなくビッグニュースですが、その可能性は数字の面で見ても現れているのでしょうか。
今回の記事では、過去のプレミアリーグの成績から、「どれくらいの勝ち点だとプレミアリーグに残留できて、一方で2部のチャンピオンシップに降格となるのか。そしてスパーズは今年どうなのか。」という点について見ていきます。
今のトッテナム
今のトッテナムは、とにかく降格の危機にあります。
チャンピオンズリーグは敗退したとはいえラウンド16まで進みました。しかしプレミアリーグの戦いぶりは、それとは全く違うものと言えます。
それを物語っているのが、2026年に入っていまだに一勝もできていないことです。(2026年3月24日現在)
3月22日、同じく残留争いの最中にあるノッティンガム・フォレストとの一戦がありましたが、この試合に敗戦。
スコアで敗戦したということはもちろん、同じ残留争いをする相手に勝てなかったという意味でも、この一戦がもたらすものは非常に大きいと思います。
「なぜCLとプレミアでこんなにも違うのか」という話はこの記事ではしませんが、とにかくプレミアから降格しそうということは十分にあり得る話です。
では数字の面ではどうなのか
ここで一つ見て見たいのが、数字です。ここで言う数字とは、勝ち点のことです。
2026年3月24日現在、リーグ全試合の38試合中31試合を消化しているトッテナムの勝ち点は30です。
| 順位 | クラブ名 | 消化試合数/勝ち点 | このまま行くと |
| 17位 | トッテナム | 31試合/30 | 残留 |
| 18位 | ウェストハム | 31試合/29 | 降格 |
| 19位 | バーンリー | 31試合/20 | 降格 |
| 20位(最下位) | ウルヴァーハンプトン | 31試合/17 | 降格 |
そしてプレミアリーグは18位から20位が、チャンピオンシップ(2部)に降格します。
ですからこのまま行けばトッテナムは残留できますが、降格となる18位とは勝ち点1差です。単純な話、「ウェストハムが勝ち、トッテナムが負ける」ことが1回でもあればトッテナムが降格圏に落ちるので、全く安心できる状況にありません。
このペースで勝ち点を積み重ねると
この記事を投稿した段階で、トッテナムは31試合を消化して勝ち点は30。そして残りの試合数は7試合となっています。
あくまで単純計算ですが、「31試合で勝ち点は30」のペースで今後も勝ち点を積み重ねると、勝ち点37くらいでシーズンを終了することになります。
さてこの勝ち点37という数字は、プレミアリーグで残留するに足る数字なのか。
過去数年のデータから検証していきましょう。
過去の残留/降格ライン
ざっくり直近4,5年程度見ていきましょう。
1. 2024-25シーズン
まずは昨シーズンです。この年、リバプールがシティの連覇を阻みリーグ優勝を手にしました。
一方でチャンピオンシップ降格が決定したのは、
18位:レスター(勝ち点:25)
19位:イプスウィッチ(勝ち点:22)
20位:サウサンプトン(勝ち点:12)
でした。ちなみにこの年のトッテナムの順位は覚えていますか。そう、17位です。つまり今と同じ順位で、なんとか残留したわけです。
まあそうは言ってもトッテナムの勝ち点は38あり、降格した3クラブとの差はかなりあったので、最後までハラハラする展開であったとは言えないうえ、何よりヨーロッパリーグ(EL)で優勝したので、今とは少し違う状況だったでしょう。
結論として、去年は残留には最低でも26の勝ち点が必要だったとなります。
2. 2023-24シーズン
続いて2023-24シーズンを見ていきましょう。
このシーズン、マンチェスター・シティが驚異のリーグ4連覇を達成しました。
降格クラブを見ていきましょう。
18位:ルートン・タウン(勝ち点:26)
19位:バーンリー(勝ち点:24)
20位:シェフィールド・ユナイテッド(勝ち点:16)
このシーズン、トッテナムは5位で1年を終え、来季のヨーロッパリーグの出場権を獲得しました。
そしてこのシーズンも、24-25と概ね同水準の残留ラインとなっていました。見ての通り、残留に必要な勝ち点は27以上です。
3. 2022-23シーズン
続いて2022-23シーズンです。この年の優勝クラブもシティでした。
降格クラブを見ていきましょう。
18位:レスター(勝ち点:34)
19位:リーズ(勝ち点:31)
20位:サウサンプトン(勝ち点:25)
直近2シーズン(2023-24,2024-25)と比較すると、この年は残留ラインが比較的高かったと言えます。
18位のレスターが勝ち点34を獲得しているので、残留には最低でも勝ち点35が必要となります。
今年に当てはめるなら、トッテナムがこのままのペースで積み上げうる勝ち点でなんとか残留、となる水準です。
4. 2021-22シーズン
最後に2021-22シーズンを見ていきます。この年の優勝クラブも….マンチェスター・シティです。
降格クラブを見ていきましょう。
18位:バーンリー(勝ち点:35)
19位:ワトフォード(勝ち点:23)
20位:ノリッジ・シティ(勝ち点:22)
このシーズンも最近と比べて、残留ラインが高いと言えます。
18位のバーンリーが勝ち点35で降格ですから、最低でも36は必要となります。
それ以前はどうだったか
詳細に順位を見るのはここまでにして、2020-21以前は「残留に必要な勝ち点がいくつか」を見ていきましょう。
| シーズン | 残留に必要な勝ち点 |
| 2020-21 | 29 |
| 2019-20 | 35 |
| 2018-19 | 35 |
| 2017-18 | 34 |
| 2016-17 | 35 |
こうなりました。意外にも2010年代後半は、残留ラインが35くらいで推移していたようです。
今年のプレミアは残留ラインが高いシーズンかもしれない

こうした過去の数字を踏まえると、2025-26シーズンのプレミアリーグは、残留ラインが高い水準になる可能性があるでしょう。
降格圏で一番高い順位である18位にいるウェストハムは、勝ち点が29もあります。
つまり一つ言えることは、すでに今年の残留ラインは勝ち点30まで上がっているということです。
残留争いはまだわかりません。今降格圏にいるクラブが全く勝ち点を伸ばせないこともありますし、一方で終盤の追い上げで奇跡の残留を成し遂げる結末もあり得ます。それはトッテナムにも当てはまることです。
最近、トッテナムとノッティンガム・フォレストの直接対決がありましたが、今後も下位同士の直接対決がいくつか控えています。(ウェストハムvsウルブス、バーンリーvsウルブス、ウルブスvsトッテナムなど)
あと7試合。束の間の代表ウィークを挟んでリーグ再開後、どういう結末でリーグを終えることになるのか、注目です。
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出典:ロイター
